闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


「これから、どうするの? 」


「とりあえず、奴らの所へ向かう。 ケイトもエドマンドも、きっとそこにいるはずだ 」



こんな時、私に何か力があったら少しは役に立てたのにな。


役に立たなくても、足手まといにはならないはずよね。


ほんとに来てよかったのかな。



「余計な心配はしなくていい。 俺の傍から離れるな 」



淡々とした口調だけれど、ルキアなりの優しさが詰まった言葉だった。


そして私たちは、建物の一番奥にある暗い扉の前にたどり着いた。


小刻みに震える足を踏みしめながら、私は息を凝らした。


何かを摘まむように指を合わせると、ルキアはゆっくり左から右へと手を動かした。


手のひらを天に向け、フーッと息を吹き掛けると、粉のような物が現れ空を舞い扉の中へと消えた。


扉は大きな音を立てて左右に開いた。


ここに、化け物がいるんだ。