闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


「ねぇ、ケイトはどうなっちゃうの?! 」



ルキアの腕の中で、不安な気持ちでいっぱいになっていた。


これから私たちはどうなってしまうのだろう。


ルキアは、ただ「助ける」とだけ言った。


そして、気付くとある部屋の前で足が止まっていた。



「ここからエドマンドの声が聞こえた 」



そう言いながら、異様な雰囲気が漂うドアをゆっくりと開けた。


部屋の中に人の気配はなく、私もルキアに寄り添いながら、恐る恐る足を前へと踏み出した。



「誰もいないね 」


「…… 」


「ルキア? 」


「お前は誰だ 」



そう話しかけるように呟くと、ルキアは椅子がある方へ目を向けた。


特に誰も見当たらない。


キョロキョロと目を泳がせていると、突然ホコリがたったように辺りが煙たくなった。



「ゴホゴホッ、何急に…… 」



咳払いをしながら目を擦ると、何やら目の前に人の形が浮かび上がってきた。



「何これっ! 」



私は思わず隣に立っていたルキアの背中に身を潜めた。



「気づかれたか 」



そう鼻で笑うような男の人の声がした。