闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~



「ふらふらしてると危ない目に合うぞ 」



ふと上を見上げると、再び大きな扉が立ちはだかっていた。



「この先にエドマンドがいるはずだ 」


「この奥か……もし樹里ちゃんが襲われたら、どうするの? 」


「やめてよ、そんな怖い話! 」


ギョッとしてケイトを見る。


何よその不吉なもしも話。


そりゃもちろん、襲われないように守ってくれるんだよね?!



「分かってる。 最終手段はそのネックレスを使え 」



最終手段って、何なのよ。


ネックレス……いつかモーガンがくれた小瓶型のネックレス。


確か〝命の水〟が入ってるんだよね。


怪我でも直してくれるのかな。


今となっては、この現実何でもありだもんね。



「ほら、行くぞ 」



気が付くと2人はとっくに扉の向こうへ入っていた。


私は焦りながら慌てて彼らの背中を追いかけた。