肩がガクガクと震えてきた。
鼓動が早くなって、色々な映像が頭を過る。
まさに、生死をさ迷うときに見ると言われるフラッシュバックのようだった。
「……やめたっ 」
首元に吐息がかかり、ケイトが小さく唇を開いた。
針積めた空気が消え、ふと瞳を開ける。
「さっきから視線が気になってね。 盗み聞きなんて悪趣味だなぁ 」
ケイトは体を離すと、ドアへ向けてそう笑い掛けた。
盗み聞き?
ギィ―ッと音を立ててゆっくりとドアが開くと、そこにはモーガンが立っていた。
「モーガンッ! やだ、いつからそこにいたの?! 」
どうやったらヴァンパイアになるのか質問した事とか、ケイトが私の血を吸おうとした事とか、今までのやり取りも全部聞いてたって事?!
もう、信じらんないっ!!
「人聞きの悪い事を言うでない。これは盗み聞きではなく偵察じゃ 」
「どっちも変わんないよー! 」
冷や汗を垂らしながら、眉をひそめてモーガンを見た。
「ルキアもルキアじゃ。 こんな用心ならんヴァンパイアを守護に付けるとは 」
「失礼なばーちゃんだな 」



