闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


「もっと、知りたいかな。みんなのこと、いろいろ 」



チラッとケイトを見ると、ニヤッとした笑みを浮かべた。



「ふーん、じゃあ教えてあげようか? 」



そう私の肩に手を回すと、髪をサラッと耳にかけた。


うわ、近い!


ケイトの突然の行動に動揺を隠せない。



「ここ、かさぶたになってる 」



きっと、ピアスを外した時に切れたんだ。



「痛っ…! 」



かさぶたを取られ、キュッと耳たぶをつままれた。


ジンジンと耳が熱くなる。



「ちょっと、何する…… 」



だんだん彼の顔が近付いてきて、耳たぶにチクッと衝撃が走った。


キュッとケイトの鎖骨の辺りのシャツを掴むと、彼はさらに耳たぶをあまがみした。


痛みはほんの一瞬で消えて、なんだか変な気分。



「次はこっちに噛みついてほしい? 」



そう囁いて指で首筋をなぞる。


ビクンと体を動かして、息を飲んだ。


もしここでヴァンパイアになったら、どうなるんだろう。


彼らのように赤い目に変わり牙が生えて、同じ時を生きていくのかな。


永遠にこの姿のままで、ルキアと一緒にいれるのかな。


死の恐怖もなく、不安もなくなるのかな……