教室へ入ると、騒がしかったクラスは一変して静まった。 気持ちが悪いくらい、みんなが注目してる。 喋っててもらってた方が気が楽なんだけど。 「えっと、今日からこの学校に通う事になった小嶺樹里です。よろしくお願いします 」 簡単な挨拶が終わっても、シンとしたままだった。 反応なしのノーリアクションか。 普通何かアクションあるよね? 私のテンションが低かったかな。 それにしても冷たい空気だ。 「小嶺さんはあの後ろの席ね 」 そう言って、三上先生は窓側から2列目の1番後ろの席を指差した。