闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


お姉ちゃんも「まあ、大丈夫でしょ」と気楽なもんだ。


心配しすぎなのかな。


突然知らない土地に来て、少し不安が強くなった。



朝食を終えて、私とお母さんは気分転換に外へ出た。



「樹里、ちょっと向こうまで探検しに行ってみようか 」


「うーん、まあいいよ。そうゆうとこ、お姉ちゃんとそっくり 」


「私の娘だもの。椿の好奇心旺盛な性格は私に似たのね 」



お母さんは嬉しそうに笑って言った。


私たちは、とりあえず昨日通ってきた道へと足を進めた。