後悔してもしきれない。 『アイシテル』その一言さえも満足に言えなかった。 ヴィルトスの瞳からはアシェルを思う、純粋な涙がこぼれた。 そして、真っ赤に染まったエメラルドに落ちた。 直後、エメラルドは緑色に光った。 そして、空中に浮き先ほどまでよりも強く光った。 光はやがて、城中を包み込んだ。 優しい、温かな光に包まれた王族たちの呪いは解けた。 そして、エメラルドはゆっくりとアシェルの元へと降りていく。 そして、また強くひかりアシェルだけを包み込んだ。