澄んだ海。 何処までも晴れ渡る青い空。 「アシェル・・・何処だ?」 俺は無意識のうちに呟く。 「ラダル様、またここにいらしたのですか?」 そう言って近づいてきたのは俺の側近のフェイン。 今、俺は船に乗っている。 それは、アシェルが海賊船に乗せられたという情報が入ったから。 「また、考え事ですか・・・?」 「ああ」 短く返す。 そして、何処までも澄んだ青い空を見上げ瞼を閉じた。 この海のどこかにアシェルが無事でいるようにと・・・祈りながら。