「お前の手など…………取らん」 サイファの差し伸べた手を払ったクレアの手は崖を離れ、ジキルと同じように崖下へ転落していった。 サイファの見開いた目に映るクレアは、次第に小さくなっていったが、その瞳は最後まで自分を映したまま…………。 「クレアァァアアア」 どうしてそんな風にお前は、俺の心を捕らえて離さないのに 瞬く間に俺の手からすり抜けていくんだ クレア