満面の笑みを浮かべる唯にせかされて、俺たちはチケット売り場へと急ぐ。 「すみませぇん」 と、声をかけるが、中にいる中年女性はウツラウツラしていて俺たちに気付かない。 おいおい、いくらなんで寝るってひどいだろう。