パンッー。 「…空砲かな?誰かまた行ったのか」 青年は当たり前のように言います。 少女は恐くてたまりません、あの音がするたびに村人が減っている気がするからです。 「大丈夫、さ、みんなに見つからないうちにお食べ」 笑って青年がパンを差し出します、気にしちゃ駄目だと背中をさする青年のぬくもりだけがこんなにも生きていることを実感させる。 青年の服を掴んで少しずつ少しずつパンを味わい、真っ暗な夜に明かりが差し込みました。