【留宇】



結婚は16歳の時。



急に現れた旦那様の小さな弟の母親になろうと決めたのが17歳。



18歳で長女と次女を出産。



今年21歳、ほぼ3人の子持ち。



籍が一緒になっていないだけで、長男のような善(ゼン)が小学1年生。



そして娘の芽衣と由衣が2歳。



すごくすごく、賑やかで楽しい我が家。



「パパ、チュー」

「チュー!!」



娘達はパパである雷さんが大好きで。



早く帰ってくると独占されてしまうのです。



両腕に我が子を抱き、リビングのソファー直行。



「雷の顔ヤバい」

「ヤバいね。あれが親バカの顔だよ」

「チビ達が留宇に似てっからじゃね?」

「それって雷さんがあたしを究極に好きってこと?」

「うわぁ~、親のそういうのキモいって」

「善のランドセルから見つけたラブレター読むよ?」

「ダメっ!!」



あたしとは全く血が繋がってない善。



だけどあたしにとって善はかけがえのない宝物。



あたしと雷さんの子どもだと思って育てている。