「はい、安本です。」 《あ、ママ?俺だけど。これから帰る、何か買ってくるものあるか?》 いつもの調子の夫に、 コイツ、絶対忘れてやがる・・・ 予感が確信に変わった。 「ううん、別にないけど。もう遅いから気をつけてね。」 いつもと変わらず、言葉を返した。 《おう!じゃあな。》 そう言って、夫は電話を切った。 やっぱりね。 大事な記念日を忘れやがって… ちょっと懲らしめないとね。 フフフ… 晃… 見てらっしゃい!!!