あれから11年経って私は、小さな命を授かった。


名前はナミ。                                    明るく元気な女の子で、好奇心が旺盛だ。


「ママっ。今日お祖父ちゃんに会う日だよ!早く早く!」


「待ちなさい!ナミ。怪我したら大変でしょう。」


私は、手を引っ張ってくるナミを落ち着かせ海へと向かった。

海に着くと父とエレスが話をしていた。


「お祖父ちゃ~ん!」


「おおナミか!」


父はナミが行くとナミを持ち上げた。


「お祖父ちゃんナミね、この海大好きなの。イルカとかと友達になって一緒に遊ぶのとか大好きなの!」


「そうかそうか。爺ちゃんも好きだよ。」


父がそう言うとナミはニコッと笑った。


「ねえママ。ママはこの海好き?」


ナミが首を傾げて聞いてきた。