『お前たちの愛確かに我に通じた…』


「誰?」


『我は真珠の精』


「真珠の精?」


『そうだ、愛する者のために命を投げ出してまで助けた男の血。男の死を悲しみ涙を流す乙女の雫。この2つが合わさったとき願いが叶うであろう…』


真珠の精がそう言うと、目の前に有った真珠は赤へと変わった。


私は、赤い真珠を口に含もうとした時海から声がした。