私は急いでエレスの近くに行った。

エレスの父はエレスの横で息を引き取っていた。
              「なっんで…なんでエレス死なないでよぉ~」


「サッラが無…事 で良かっ…た…」


エレスは、私の頬を触ってきた。


私はエレスの手に自分の手を重ねた。


エレスは、もう片方の手で自分の服から血で汚れた真珠を出した。


「この…真…珠が、赤…い真珠だっ…たら良かっ…たな」


そう言うと私の頬に当ててた手がズルッと落ちた。


「エレス!エレスゥ~~!!」


私が読んでもエレスは、目を開けなかった。


「エレス…愛してるの…。」


私は、エレスにしがみつき泣いた。


その滴が、エレスの持っていた真珠に触れた途端、真珠が光り出した。


そして私の中に何かが話している言葉が聞こえてきた。