あれから赤い真珠のゆくえはわからず、残りが後わずかとなってしまった。


私達は、浜辺へと足を運んでいた。


「結局見つからなかったね…」

「また探せば良いさ。俺はもう少し日の光に当たりたかったけどな…」


切なそうに笑いながらエレスは言ってきた。


浜辺に着くと、私達は手を繋ぎ砂浜に座った。


空は暗くなり海は荒い波音をたてていた。


月を見ると大きい影がこっちに向かっていることに気づいた。

「エレス…何か近づいてるよね?」


「父上だ…サラ逃げろ!」