町に行くと一つの宿を見つけた。


入ってみると、中には服が売ってあり、とても広い所だった。

「いらっしゃいませお客様。その…」


お店の人は私の格好を見て言葉を詰まらせてしまった。


「店主。1つ部屋を用意してほしい。」


エレスは、店の人に言った。


「畏まりました。それではお題を…」


私は、この時大切な物を忘れていた。


(お金ない!)

「これで、良いですか?」


私が悩んでいる目の前でエレスは店の人にお金を渡していた。

「確かに頂きました。ではこちらの部屋をどうぞ。」


エレスは私を抱き抱えたまま店の人に言われた部屋へと歩いて行った。