裏伝説を言い終わるとエレスは、ただ口を開けて固まっていた。


「エレス!エレス!」


私がエレスを呼ぶとやっとエレスが喋り出した。


「サラ…てことは死と隣り合わせって事だよな?」


「でも伝説の話だと愛し合っていたら大丈夫なんでしょ?私達なら大丈夫よ」


「でもさ、伝説だろ?実際にどうなるかわからないし、ましてや赤い真珠なんて何処に有るのか…」


「昔、私の住んでいるお城に赤い真珠が有ったのは本当みたいなの…ただ人間に取られたみたいで…」


「えっ?」


「私、メリーに頼んで地上に上がれないか聞いて来るわ。私エレスと一緒にいたいもの…」


私がそう言うとエレスは慌てた顔をした。


「まっ待てサラ!俺も一緒に捜すから魔女に俺も日に当たっても平気にならないか聞いて見てくれ!」


「わかったわ。じゃあまた明日の夜にね…。」


私はそう言うと海の中へと入って行った。