「今夜の獲物はあそこだな。」
父が指を指した先には海に浮かぶ海賊船だった。


「父上。いつもは地上なのに何故?」


「地上の血には飽きたからな。たまには海の人間の血も良いだろう?」


ニタリと笑ってきた父に実の息子である俺でも寒気がした。


「はい。父上。」


俺達は、海賊船に乗り込んだ。