「ねえ。その歌もう1度歌って?」


そう言うと女の人は歌い出した。


歌の内容は物語のようだ。


歌詞は、とてもわかりやすく6歳の俺でも理解できた。


歌い終わると、俺は女の人を見た。


人は、餌じゃないんだ…

こんなに素晴らしいのだから…

「また歌を聞きに来ても良い?」


俺がそう聞くと女の人は笑顔で頷いてくれた。