【完】不良な君の甘い蜜

そんな二人にミツが早く行けと言わんばかりに『いーっ』と歯茎を見せて歩き出す。



「もう、ミツぅ。私達が目立ってどうするの?馬鹿。」



「分かっとるけど、昨日の夜に八重がモテるの発覚したけんね、これくらいしてもよかろう?」



ミツはボソッと文句を言うと、ラブ繋ぎを強くした。



妙に嬉しい自分がいるのが凄くムカつく。



認めたくない。だってドスケベヤンキーのミツなんて…私の追い求めた王子様の『ミツ君』じゃないのに。



この『ミツ』は『ミツ』で魅力的…だなんて思っちゃってたり。