【完】不良な君の甘い蜜

そんな私の裾を握る手を、ミツは一度無理矢理振りほどき、いわゆる『ラブ繋ぎ』に変える。



「可愛かけど、八重の握力だけじゃ心配やけん。」



「あ…あり、がとぉ。」



今日のミツは超優しい、とにかく優しい。優し過ぎて若干疑ってしまうくらいだ。



なんだかしんしんとまーやんをくっつける作戦なのに、私達が目立ってる。



こんな田舎の学校だもん。



髪の毛染めてるだけで学校でも目立つのに、更にミツみたいなイケメンと努力して手に入れたモデル体型の私の組み合わせは目立つ。



前を歩いていたしんしんとまーやんまで振り返ってニヤニヤしていた。