【完】不良な君の甘い蜜

「じゃあさ、麻矢ちゃんと広重君は?二人はおしどり夫婦みたいだよね?」



一人の女の子がニヤリと笑う。



そう。それ、私も実は思ってたんだよね。



しんしんとまーやん、幼なじみにしては…怪しくない?



「いや、付き合っ…とらんよ。」



「いやいや、今の微妙な空白何?まーやん、私に何か隠してる?」



オレンジの淡い電気の下でもまーやんが真っ赤になるのが分かる。



「多分私の…片想いだよ。でも、一回だけ………キスしたことあったりして?」



まーやんの爆弾発言に、私も含め女子は小さな悲鳴をあげた。