【完】不良な君の甘い蜜

先生が男子の点呼を済ませ、女子の点呼を始めた。



その途中、教室の前のドアが勢いよく開く。



クラスメート達の視線が、全てそちらに集中した。



ドアから入ってきたのは…ベビーフェイスの男の子。



だけど可愛いのは顔だけ。金髪とも茶髪とも言えない、ミルクティーみたいな柔らかく明るい髪の毛は緩パーがかけられふわふわしている。



眉毛は短く髪の毛と同じ色に染められ、ぱっちり二重の目、小振りな鼻、ぷるんとした唇。



制服はきっちりと着ないでブレザーの下に黄色いパーカーを挟み、下には白い龍の柄のTシャツを着ていて、ズボンは適度な腰パン。



この田舎には強烈過ぎる見た目。誰が見てもヤンキーである。