【完】不良な君の甘い蜜

恋愛経験なんてない私。



もちろん、ファーストキスもミツが初めてで、こんなキスに慣れてるわけもなく、私は力が抜けて、ミツに支えられている状態になっていた。



ミツは私の膝裏に腕を回し、いわゆる『お姫様抱っこ』をする。



「や…降ろしてよ。」



「何その弱ーい抵抗。絶対止めてやらんけんね。」



ニヤリ、と笑うミツが嫌に色っぽくて、またドキっと胸が高鳴る。



ミツは私の身体を埃っぽいマットに寝かせて、そっと覆いかぶさって来た。



「今日はキスしかせんから。」



ミツは私のサイドの髪の毛をさらりと触ると、キスを再開した。