私は念入りに日焼け止めクリームを塗り、しんしんの家を出る。



ミツを迎えに行って、三人で学校のグラウンドへ向かう。



応援席には、応援リーダーと話し込むまーやんの姿があった。



「おはようやっぷー!しんしん、姫と変態の送迎お疲れ様。」



「うん。今日もミツば起こすんは大変やったよ。ぐずってから。」



しんしんはニコニコ笑い、まだ眠そうに目を擦るミツを指差した。



「ほーらーミツ!しゃきっとせんね!あんた最初の1500メートル選手やろ!」



そんなミツに一喝入れるまーやんは、まるで幼なじみというよりお姉ちゃんだ。