教室に戻ると、しんしんもミツも戻って来ていて、昼休み真っ只中だ。



「おー!八重ー!イケメンの俺らのせいで嫉まれて大変やな〜。」



「ほんっと!分かってるならさ、私にエロいことしたりして遊ばないでよね。つか関わるな〜。」



私は無邪気に手を振るミツの前の席に座る。



「やっぷー可愛いけん、こんかことせんと勝てんとよ。卑怯か!」



「やだなあ、まーやんに言ったって敵わないから、私に言って来るんだよ。」



私を心配して頬を膨らますまーやんが可愛くて、頭を撫でる。



この時は、すっかり忘れていたけれど、ちゃんと三人に言われたことを言っておくべきだったんだ。



そんな後悔を後々することになる体育祭まで、あと数日……。