【完】不良な君の甘い蜜




まあ、こんな感じで、すっかり学校は体育祭一色なわけですが…


私は、そんな楽しいシーズンも楽しくない状況なのです。



「ちょっと花垣さん、話があるからこっち来てよ。」



ほら、また来たよ。



しんしんとミツは今、選択教科の体育でまだ戻って来ていない。



こういうタイミングで…はあ、今月になって三回目だよ。



「ねえ、やっぷーホントに大丈夫と?私隠れてつけようか?」



「もー、まーやん心配し過ぎ!大丈夫だよ!」



と言いつつ、心の中では憂鬱な気分が充満している



私は教室の外で待つ派手な他のクラスの女の子の元へのろのろと向かった。