「……じゃあ次、この問題。」
ミツの声変わりして低くなった、妙に心地良い声が響く。
私はわけの分からない数字の羅列された、おそらくミツが自分で持っていたであろう参考書の問題と格闘する。
っていうか、不良のくせになんで参考書!?真面目かっ!
全く解けない問題。もちろんシャーペンは動く気配なし。
「…あー!超絶飽きてしんどいんやけどぉ。」
ミツはそんな私に苛々してきたのか、そうボソッと言った。
「じゃあ解き方教え…ひゃっ!ちょっと!どこ触ってんの馬鹿!」
「んー?太股の内側。早く解かないともっとヤラシク触るばい?」
ひーん!充分ヤラシイよお!



