私は廊下の屋根に座り、夜空を眺めた。



冬の、頬を冷たく焦がす、澄んだ空気に東京じゃ信じられないような美しい星空が広がってる。



もしこれを、私とミツと二人で見れてたら…なんて思ってしまう。



だって、大好きなんだもん。



昔よりも、ずっとミツのことが大好きなんだもん。



胸ポケットでずっと鳴る携帯の音が、私から溢れる好きみたい。



一旦着信が止まる。私は携帯を開いて履歴を確認する。



しんしんや多分連絡が回ったであろうまーやん、クラスメイト数人としんしんのお父さん、お母さん。



その着信の中には、やっぱりミツのはなかった。