【完】不良な君の甘い蜜

私は、自分より大きなミツに合わせて背伸びする。



そして、握っていた袖をぎゅっと掴み、思い切り引っ張った。



“ちゅっ”



もう真っ暗な夜道に、私達にしか分からないくらい小さなリップ音が響く。



「き、今日だけなんだからね!べ別に、お礼とかそんなんじゃなくて、何となくなんだから…!」



恥ずかしくてすぐ顔を離したはずなのに、気が付けば形勢逆転。



ミツの、熱くて、甘い、まるで蜂蜜みたいなキスが下りてきた。



「…八重、俺、今ので最高にハッピーなクリスマスになった!」



…私もだよ、なんて恥ずかしくて言えない。



だから、変わりに、強く抱きしめて来るミツの首に、そっと抱き着き返した。