ミツは新入生代表挨拶を頼まれるくらいだから、当たり前のように学年一位。



しんしんも、こんなぽやーっとしているくせに意外と学年十位。



対して、私もまーやんも二百人いる一年生の中の、下から数えた方が早いような成績。



「もし俺がこぉーんか成績取ったら立ち直れんわ。」



「うるっさい!」



いつまでもげらげら笑うミツにいらっとした私は腹部目掛けて足を蹴り上げる。



しかし私の蹴りはもう少しのところで避けられてしまう。



「うえ〜い!八重、今日パンツいちご柄やん!ごっちゃんでーす!」



「最低!見るなハゲミツー!」



私は短く捲った紺色のスカートを抑え、ミツを睨んだ。