【完】不良な君の甘い蜜




と、いうことで翌日。



しんしんを引き連れてミツの誕プレを選びに来たんだけど…



「んにゃー!しんしん!秋の新作だよぉ!やーんかわいい〜!」



「八重、目的変わっとる…。」



もうね、天神まで出ると東京でも馴染みのあったブランドがいっぱいなわけで



ミツのことなんか頭の中からポーンと投げ飛ばして自分の欲望に目が眩んでおります。



「全く、都会んお嬢さんはいつまで経っても田舎のスロータイムに馴染まんねぇ。」



せわしなく洋服を手に取る私に、しんしんはどうやら呆れているらしい。



でも!欲しいものは欲しいの!