「言い忘れとったけど、ミツ、物凄いドスケベやけんねー。」



いつの間にか痛みから回復していたしんしんが私の隣でニコニコ笑う。



八年前の、清潔で可愛い私の王子は死んでしまったわ。



代わりに王子の身体を乗っ取っているこのドスケベヤンキーは、きっとサタンより強い悪魔なんだ。



ああ…私の八年間の怒りと努力とここに来た意味って一体…。



ショックで今にも崩れそうな私。



そんな私に、奴は無駄に可愛い王子のベビーフェイスでずいっと急接近してきた。



「お前、面白い女やん。ん?八重やったっけ?お前、俺に惚れろ。っちゅうか、惚れなきゃややけんね。」



な…何この天下一品の我が儘!ヤンキー、ドスケベと来て、我が儘ぷーなの!?有り得ないいいい!