【完】不良な君の甘い蜜

「ミツぅ、彼女じゃなかよー。従姉妹たい。い、と、こ。」



しんしんは私の怒りと大きな温度差を持った声で奴に言う。



そのしんしんの言葉を聞いて、奴の隣の女の子が大きく瞳を見開いた。



「もしかして…やっぷー!?私、長谷川麻矢…まーやんだよ!」



『やっぷー』って…小学生の頃の私のあだ名だ。



っていうか、『まーやん』…!?



「キャー!まーやん!?ヤダあのちびっこまーやん!?うそー!全然違うー!可愛いー!」



「やっぷーこそ、こんなに美人になっちゃって!リアルビックリやしー!いつ戻って来たとー?」



実は、この『まーやん』こそ、昔一番中のよかった女友達なのだ。