【完】不良な君の甘い蜜

そんな私の叫び声が聞こえたのか二階のしんしんの部屋から二人、人が降りて来る。



一人はサラサラストレートの、睫毛のふさふさした大人っぽい女の子。



一人は……私の元王子様。『元』がポイントよ。



「あれ?さっきのチョココロネパン女!髪型変わっとるし!つか、何お前、しんしんの彼女なん?」



この発言からだと、おそらく私が『オデブのヤエちゃん。』だと気付いていないのだろう。



というより、記憶にないのかもしれない。



そう思うと、髪の毛を切って少し晴れたムカムカがフラッシュバックしてくる。



ムカつく…ムカつくー!