【完】不良な君の甘い蜜

「そっか。そうやね。やっぷーは努力のお姫様やもんね。やっぱり昔のことはトラウマたいね。」



まーやんの穏やかでゆるりとしたテンポの声が優しく響く。



「でもね、一つ言えることは、ミツはあんなんやけど、昔も今も変わらず王子様ばい。」



「………?」




私はまーやんの言ってることがイマイチ分からなくて顔を上げる。



その先にはまーやんの小学生の時とは違う、月日を重ねて大人びた笑顔があった。



「じゃ、元オチビさんはおいとましましょ!」



「あ、ちょっと…!」



私を置いて立ち上がったかと思うと、さっさと別荘の方に歩いて行く。



私はそんなまーやんに、咄嗟に振り返った。