【完】不良な君の甘い蜜

砂浜の砂を手で掬い上げ、さらさらと地面に零す。



零れていく小さな砂の粒は、なんだか私を切なくさせる。



砂時計を見つめてると、少し寂しくなるのは私だけかな…。



砂を拾っては零すその行為を無意味に繰り返しながら、私は橙色から藍色に変わり始めた空へ目線を移す。



「やっぷー、やっぱり食欲なくても少しは食べなきゃダメばい。」



そんな私に駆け寄って来たのは、おむすびを手に持ったまーやん。



きっと、わざわざ心配して作ってくれたんだ。