【完】不良な君の甘い蜜

「なんやー、拗ねとる?ん?」



ミツは宥めるような声で言うと、私の浮輪の隙間に身体を捩込んで来る。



狭い浮輪。素肌と素肌が触れ合って、ミツの硬い胸板が当たって、ドキドキ心臓が煩い。



ミツはそんな私の気持ちなんか知らないで、更に密着するように後ろからギュっと抱きしめてくる。



「八重があんま可愛いけん、ずっと我慢しとったとよ?けど、拗ねてる八重見て俺の理性なんかなくなったし。」



「…っ!ミツなんか、普段から本能で生きてる、じゃん。」



私の精一杯の言葉に、ミツは声にならないくらい小さくふっと笑った。