【完】不良な君の甘い蜜

「……お前の髪型、何かに似てんなーって思っとったけど、あれやわ、コンビニのチョココロネパンにそっくりやん!」



…………はああああん!?



私はミツ君…いや、もう『君』なんてつけなくていいや。



この糞ヤンキーの一言で頭に来て、入学式も、そのあとの説明も、全て記憶に残らないくらい、ムカムカムカムカしていた。



気が付いたらしんしんの家に戻って来ていたが、まだムカムカしている。



「八重ー、今からうちでおな小おな中のおなクラメンバーで入学祝いするばってん参加するやろ?」



しんしんはニコニコと笑いながら言う。しんしんの笑顔は凄く癒されるけど、今回ばかりはどうにも癒されない。