「馬鹿や…あいつ馬鹿や。そんなんで伝わるわけないやろ。」



ミツはミルクティー色の髪の毛を掻きむしり、首をがくっと落とした。



「分かった…じゃあ、はっきり言えば良か?俺、いつからかは分からんけど、ずっとまーやんのこと好きやけん。」



そんながっくりしていた私達に届いたのは、しんしんの男らしい告白だった。



ミツと私は顔を見合わせて微笑んで、携帯の通話ボタンをオフにする。



「さ、後はあいつら次第やね。」



「うん。」



私達は、静かにしんしんとまーやんを置いて穴場を後にした。