【完】不良な君の甘い蜜

「日比谷!遅れて来たと思ったら色々注意したいぞ!特にその髪の毛!」



先生に注意され、立ち止まる細長い二本の脚。



ぷるんとした唇が右側に上がり、小さく笑窪が出来た。



「さーせん!つか、髪は地毛っすから!下のヘアーも同じ色だけん見てみますー?」



ななな…下品な!



「あれー?しんしん、おなクラじゃね?つか俺の後ろの席?マジかよー!やばくね?ウケるー!」



「はははー、マジマジ。おはよーミツ。早く座らんと、入学式の説明進まんばい。」



クラスのほとんどがア然とする中しんしんは平気であのヤンキーと喋ってる。



もしかしなくても…あれが…あれが王子ー!?