その週のうちに結果が来て、あたしも奈々も年末アルバイトに行く事になった。



「えーっ、二人とも大丈夫なの?」

とは悠斗。

「…それってどういう意味?」

思わず聞くあたし。

「いやあ、二人とも働かない浮世離れしたタイプだから…」

思わず悠斗を殴りそうになったけど、奈々の手前、止めておいた。

「悠斗〜、面白い人がいるから行くのよ!」

奈々がそんな事を言うもんだから悠斗は不安になって

「…男?」

疑い深い目で奈々を見つめる。

「残念ながら、男の子のような女の人」

奈々はそんな悠斗の様子に笑いを堪えていた。