「バイトかあ…」

あたしと奈々は結局、家には行かず、お店の事務所でお茶を飲みながらくつろいでいた。



メイドカフェを辞めてからバイトはしていない。

「悠斗、来年まで遊べないから私、行こうかな」

奈々はそう言う。

「う〜ん、どうしよう?」

チラシを見ながら考えていると、事務所で内務作業をしていたママが入ってきて

「この先、そうそう外で働く事がないから行ってみたら?」

と、あたしの肩を叩いた。

「むっちゃん、行こうよ!!」

奈々も誘うのでとりあえず面接に行く事にした。