お父さんは、きっと。薄々感じていたのかもしれません。

私にも迷惑を掛けたくなかったのでしょう。

痛いとか、辛いとか、寂しいとか、苦しいとか、何一つ、言わなかったのです。
強い父でした。

きっと、母には甘えていたのでしょう。

そんな、余裕もなかったかもしれませんが。

命は、儚いと。穏やかな時間は、そう長くは続かないことも。

夜中に病院へ連絡をして、父の病状を確認した。

今のところ、ベットで横になっておられますっと。

母も疲れが出ないか?心配だったけど、見守ることしかできなかった。

そして、何とか次の日がやってきた。

父も食事が喉を通らなくなっていた。

熱も高く下がらない。免疫力がないのです。

息も荒く日に日に体力がなくなってきていた。

とっ。言うより、苦しんでいる姿を見ることが増えていった。

その度に、体に力が入り、ドキッと恐怖感がはしった。
どうか。。父が苦しみませんように。っと。願った。