しばらくの間、何とも気持ちの良くない静寂が続いたが、ふいに部屋の中から、ケイに対してのほのかの返答が返ってきた。
「…最近、迷惑かけどうしでごめんね。それは私の、『ロマンス・カット』のせいよ。私が初恋の傷の請負人を始めてから、いつの間にか、その噂が広まり過ぎてしまった。
中には私の事を何か神様みたいに崇拝する人まで現れ始めて…」
「…今が頃合いだ、もう今後はロマンス・カットを行わない、そう約束してくれよ、ほのか。
よく分からないけれど、このままその行為を続ければ、君の身に何か良くない事が起こりそうで、気になって心配なんだよ!」
「ありがとう。でも、まだ止めるわけにはいかない。まだ答えが見えないから…」
「いいかげんにするんだ!ほのか!」
ケイはそう言うと、反射的にドアノブに手をやっていた。
-ガチャリ!-
ケイは一瞬戸惑った。何故なら、今日に限ってほのかの部屋のドアに鍵がかけられていなかったからである。
「…最近、迷惑かけどうしでごめんね。それは私の、『ロマンス・カット』のせいよ。私が初恋の傷の請負人を始めてから、いつの間にか、その噂が広まり過ぎてしまった。
中には私の事を何か神様みたいに崇拝する人まで現れ始めて…」
「…今が頃合いだ、もう今後はロマンス・カットを行わない、そう約束してくれよ、ほのか。
よく分からないけれど、このままその行為を続ければ、君の身に何か良くない事が起こりそうで、気になって心配なんだよ!」
「ありがとう。でも、まだ止めるわけにはいかない。まだ答えが見えないから…」
「いいかげんにするんだ!ほのか!」
ケイはそう言うと、反射的にドアノブに手をやっていた。
-ガチャリ!-
ケイは一瞬戸惑った。何故なら、今日に限ってほのかの部屋のドアに鍵がかけられていなかったからである。


