マサさんが仲裁に入る。


何でもマサさんに任せる、銀ちゃんが許せない。


自分の問題は自分で解決するべきだと思う。


「マナさん、俺が送ってきますんで帰りましょう。」


マナさんは、そう簡単には引き下がりそうもない。


「私たちあんなに愛し合っていたじゃない。銀平には何人もの女がいたけど、いつも私のとこに来てくれた。私は銀平を愛してるの。お金なんかいらない。」


マナさんが泣き崩れた。


銀ちゃんにはマナさんの他にも沢山女がいたんだ。


沢山さんて、どのくらいなの。


片手、嫌、両手、映画の極妻を思い出した。


銀ちゃんの過去なんて、知りたくなかった。


極道朝田銀平の過去。


私には想像もつかない。


私は銀ちゃんの事を何も知らずに、かなり浮かれて結婚してしまった。


私の存在がマナさんを苦しめているの。


私はどうするべき。


もっと、堂々としていればいいのか。


それとも、別れるしかないの。


あぁ、めんどくさい。


こんなことに巻き込まれたくありませんから。


勝手に二人でやって欲しいです。