マナさんを見る銀ちゃんの顔が怖い。


こんな顔を見たことはなかった。


絶対、ヤバい状況。


「何でこんな小娘と結婚なんかしてんの。あんたと私の関係、みんなばらしていい。」


もしかして、これって、修羅場ってやつですか。


もう、信じられない。


銀ちゃんが何を言うのか、不安になった。


「俺は最初からマナと結婚するつもりなんかねぇよ。おまえもそれ承知の上で、俺とそう言う関係になったんだろ。マナと別れる時、それなりのものを渡したはずだ。」


なんか、聞きたくなかったかも。


銀ちゃんが汚い大人に感じてしまう。


今の銀ちゃんは私といる時の銀ちゃんじゃない。


マジでへこんだ。


「若い体使って銀平落としたんでしょ。銀平ってかなりのロリコンなんだね。こんな小便臭いガキの何処がいいのよ。」


私は子供ですけど、そこまで言われたくない。


小便臭くないし、カギでもないですから。


お姉さんこそ、香水がくさ過ぎ。


思いきり、睨んでやった。


負けてたまるか。


銀ちゃんの過去は気にしないと決めたけど、本当に無理だ。


この先もきっと、色々な女性がこうやって、現れるかもしれない。


無理、無理、絶対無理。